無添加住宅
コラム

住宅の間取りを決める方法と注意点

間取り

家づくりの醍醐味ともいえるのが間取り決め。どんな部屋をどこに配置するのかなどいろいろ夢が広がって楽しいですよね。ただ、間取りを決める上で注意しなければいけないこともあります。では具体的に何に注意すべきなのか、そもそもどうやって間取りを決めるのかなどについてご紹介します。

 

間取りはどうやって決める?

いざ間取りを考えようと思っても、何から行えばよいのか迷ってしまう人がほとんどだと思います。

 

まずは家族の希望をリストアップ

子ども部屋が欲しい、キッチンは広めがいいなどまずは家族の希望をざっとだしてみましょう。この段階ではまだ予算や実現可能かどうかなど細かなことは考えなくても良いです。

 

優先順位を決める

ある程度希望を出し終えたら、絶対に譲れないものと、できればあったらいいものなどそれぞれに優先順位を付けていきます。そうすると、具体的な打ち合わせに進んだときに、何から削っていくかがわかりやすいです。

 

プロに具体的な間取りと見積を考えてもらう

希望が固まったら、お客様で探した工務店などに間取りと見積りを考えてもらってください。プロが作ってくれた間取りを見て、変更したい点や疑問に思う点をまとめて、再度間取りを作成してもらうと、希望に近い間取りになってくるはずです。

 

間取りを決める際の注意点

十分な広さのリビングを確保する

間取り図を見る限りでは十分な広さだと思っていても、家具を置いてみると狭くなってしまったということはよくあります。リビングの広さは、家族構成と置く家具の大きさを加味する必要があります。夫婦二人で暮らすのであれば、ソファなどもそれほど大きくないので、8~10帖でも問題ないと思います。しかし、子どもがいる4人家族の場合は12帖以上ないとゆとりのあるリビングにすることは難しいかもしれません。

 

オシャレを優先しすぎない

せっかく建てるのであれば、オシャレな空間にしたいと考える方は多いですが、オシャレを優先させると使い勝手が悪くなってしまいます。たとえば、リビングを吹き抜けにしたとします。吹き抜けは解放感があってオシャレですが、冷暖房の効率が悪くなってしまうので、せっかく家族が集まる場所なのに、「冬は寒く、夏は暑い」という過ごしにくい空間となってしまいます。また、吹き抜けにすることで2階部分の居住空間が削られてしまうので、部屋が狭く感じてしまう可能性もあります。家の造りを後から変えることは難しいですが、オシャレは家が完成した後でも可能です。そのため、まず快適さに重点を置いて、その上で置く家具などでオシャレさを演出しても良いのではないでしょうか。

 

コンセントの位置もしっかり検討する

間取りを考える際、意外に忘れてしまうのがコンセントの配置。暮らしてみてから後悔が多いポイントでもあります。具体的なシーンを想像せずに何となく配置してしまうと、失敗のもととなってしまうので、間取りを考える段階で家電と家具の配置も考えるようにしましょう。特にコンセントを多く必要とするリビングやキッチンなどはしっかり検討する必要があります。

 

動線を確認する

希望を反映してもらった間取り図を見たときに、特に確認しておきたいのが「動線」。動線というのは、人の移動経路を線で結んだものです。この線が複雑になっていたり、長くなりすぎていると、実際暮らしてみたときに不便に感じてしまいます。間取り図を見るときは必ず普段の生活をイメージするようにしてください。

 

収納は広さよりも場所と造りを重視

収納スペースは非常に大切なので、広めに確保したくなりますが、広さよりもどこに設けるのか、どのような造りにするのかを検討することが重要です。たとえば、1階のリビングに収納としてロフトを設けたとします。ワンシーズンしか使わないこたつ布団などさまざまなものを収納できるわけですが、ロフトから出し入れする際は必ずはしごを使う必要があります。そうなると、せっかくスペースを確保しても収納できるものが限られてしまいます。また、良かれと思って奥行きのある収納にしたら、「たくさん入る代わりに奥のものが取り出しにくくなってしまった!」なんて失敗もよくあります。まずは「何を収納するのか」、そしてそれを収納するためには「どこにあると便利なのか」「どのような造りだと使いやすいのか」を合わせて考えるようにしてください。

 

まとめ

間取りを決めるのは楽しい作業でもあるのですが、予算や家族の希望、生活していく上での快適さなどいろいろ平行して考えなければいけないことがあるので、非常に大変でもあります。家は高い買い物ですから、失敗なんてしたくないですよね。しかし、調べてみると間取りで失敗した…と感じている人は意外に多いです。住み心地の良い間取りにするためにも、わからないことや疑問があれば遠慮せず専門家に聞くことが一番です。