間仕切りで空間を分けることで、快適さはもちろん機能性もあげることができます。ただ、どんなふうに設置したら良いのかわからない、という方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では間仕切りの活用法をご紹介します。
もくじ
間仕切りの種類
可動式
可動式は移動や取り外しが可能となっている間仕切りです。可動式の中でも人気なのが引き戸タイプや折れ戸タイプです。使わないときは端に寄せて広い空間として使うことができます。
固定式
固定式というのは、天井と床に固定してしまうタイプの間仕切りです。基本的に今後も間仕切りの場所を変更しないということであれば、固定式でも良いと思います。
手軽な間仕切り
しっかりとした扉を設けるとなると費用もかかるので、もっと手軽なものを取り入れたいということであれば、カーテン・収納棚・パーテーションなどがおすすめです。
カーテン
カーテンと言ってもアコーディオンカーテン、ロールカーテン、ストリングカーテンなどその種類は実にさまざま。何といっても素材やデザイン性が豊富なので、家の雰囲気に合わせやすいです。
収納棚
収納棚を間仕切りとして活用すれば、空間が仕切れる上に物の収納できるので一石二鳥です。天井から床まで高さがあるような、大きめの棚であればしっかりと、オープンラックなら緩やかに仕切ることができます。
パーテーション
3連のものや単体のもの、キャスターがついて簡単に移動できるものなどがあるパーテーション。カーテンや収納棚は常に空間にありますが、パーテーションであればたたんでどこかにしまうことも可能です。
間仕切りを選ぶポイントとは?
家の雰囲気に合わせる
間仕切りは大きければ大きいほど室内での存在感が強くなります。可動式間仕切りはしっかり閉めれば新たな壁ができたように感じるので、部屋の雰囲気と合わせないと、バランスが悪くなってしまいます。他の部屋の扉や備え付けの収納扉とデザインなどを合わせておくと統一感が出ます。
目的を明確にする
プライベートな空間とパブリックな空間を分ける目的で間仕切りを設けるのであれば、それなりに防音や内部の見えにくさなどに配慮しなければいけません。逆に子どもが遊ぶスペースとダイニングを分けるのであれば、ある程度子どもの姿が見える素材や造りにしないと、不安になってしまいます。
安全性
備え付けてもらう場合には床面のレールの部分がつまずきやすい段差にならないかなどを確認する必要があります。家具やパーテーションなど自分たちで設置するものに関しては、しっかり固定できるか小さい子どもがケガをしにくいかなどに配慮して選ぶようにしましょう。
間仕切りはどう使う?
空間を仕切る壁として使う
間仕切りの活用法としてもっとも多いのが、広めの空間を仕切るために使う方法です。普段家族が集まってテレビを見たり食事をしたりするリビングと隣接する形で和室や寝室がある場合は間仕切りが活躍します。和室はお客様が来たときに客間として使用することも多いので、部屋の雰囲気に合わせてふすまや麻のパーテーショなどがあると、プライベートな空間とわけることができます。
部屋をスッキリ見せるために目隠しとして使う
光が届きにくかったり、閉鎖的に見えてしまったりするため、あえて壁や扉を設けないスペースというのはあると思います。普段生活している分には特に不便さを感じなくても、お客様が来た際にプライベートな空間が丸見えになってしまうと恥ずかしいですよね。そういう時に、カーテンやのれんなどを使うとスッキリ見せることができます。
防音・防寒対策として使う
しっかりとした個室まではいらないけれど、集中して読書ができるスペースが欲しい…なんてときはソファーの周りに厚めのカーテンをかけてみたり、背の高い家具を配置することで、音を軽減することができます。
間仕切りは子ども部屋にぴったり
小さいうちは良くても、そのうち自分だけの部屋が欲しくなるだろうと、家を建てる際に子どもの人数に合わせて子ども部屋を造る方も多いと思います。
ただ、高校もしくは大学卒業後には家から巣立ってしまうことを考えると、小さめの個室をいくつも造ってしまうのは少しもったいない気もします。そのため、やや広めの部屋を造っておいて、のちのち子どもたちの成長に合わせて間仕切りで間取りを自由に変えられる方が有効と言えます。