私たちの生活に欠かせないお風呂。お風呂の浴槽には、様々な種類の素材がありますが、どの素材を使用すればいいかお悩みではありませんか?
この記事では、鋳物ホーローの浴槽と一般的な浴槽の素材について紹介します。価格帯、お手入れのしやすさは素材によって違うので、ぜひこの機会に頭に入れていただきたいと思います。
もくじ
鋳物ホーローの浴槽の特徴
鋳物ホーローの浴槽は、世界中の高級ホテルで採用されるほどに品質が高いのが特徴です。
鋳物ホーローのメリット、デメリットは以下の通りです。
メリット
・表面の硬度が高く、汚れや傷がつきにくい
・雑菌が残りにくく、カビも生えづらい
・保温性が高い
・耐熱性が高い
・肌触りが滑らか
・光沢感、透明感のある美しい外観
デメリット
・経年劣化でガラス質が剥がれると、サビが発生する場合がある
・値段が高め
・重量があるので、2階以上だと設置が難しいケースがある。
鋳物ホーローの魅力は何といっても、耐久性に優れていることです。浴槽は安くても数万円以上かかるものが多いので、決して安い買い物ではありません。その点で耐久性に優れている鋳物ホーローは、長持ちしやすくコスパのいい素材と言えます。
また保温性にも優れており、数時間経過してもお湯が冷めず、浴槽のお湯が触れていない部分も温かいのが特徴です。
ただし購入価格が高いのと、重量があるので設置が難しいケースがあることがデメリットとして挙げられます。
一般的な浴槽の特徴
鋳物ホーロー以外で、浴槽に使われる素材について紹介します。
一般的な浴槽で主流なのは、人工大理石とFRP(繊維強化プラスチック)です。人工大理石はポリエステル系とアクリル系に分けられ、アクリル系の方が衝撃に強く光沢があり、その分価格も高めです。
FRPは、ユニットバスでよく使われている素材です。デザインやサイズが幅広いのが魅力ですが、やや汚れがつきやすいことがデメリットです。
ステンレスは、重さが軽く、耐久性にも優れているのが特徴です。ただし塗装剥げが起こると専門の腕のいい職人でないと直すことが困難なので、職人探しが大変です。
木製は、ヒノキ風呂に憧れがある人向けです。入浴時は木の香りに包まれリラックスできる効果がありますが、カビが生えやすいので、こまめなお手入れが必要な素材です。
人工大理石
メリット
・柔らかく加工しやすい
・着色性が良く色のバリエーションが多い
・表面が滑らかで汚れがつきにくい
デメリット
・柔らかく天然大理石より傷つきやすい
・高級感に欠ける
FRP(繊維強化プラスチック)
メリット
・価格が安い
・デザインやサイズが幅広い
・補修しやすい
デメリット
・柔らかく天然大理石より傷つきやすい
・高級感に欠ける
ステンレス
メリット
・耐久性が高い
・保温性が高い
デメリット
・専門の職人でないと塗装剥げを直すことが難しい
木製
メリット
・耐久性が高い
・保温性が高い
デメリット
・カビが発生しやすく、こまめにお手入れをする必要有
鋳物ホーローの浴槽と一般的な浴槽の違い
鋳物ホーローの浴槽と一般的な浴槽の違いを見ていきます。
保温性
人工大理石やFRPと比較して、鋳物ホーローは熱伝導率が低いので、保温性が非常に高いという特徴があります。
お手入れのしやすさ
FRPは汚れが目立ちやすく、掃除する際に、こすり過ぎると表面の光沢がなくなって汚れが付きやすくなるなどのデメリットがあります。
木製は腐朽しやすく、カビが発生しやすいため、お手入れは簡単ではありません。
お手入れが簡単な浴槽として挙げられるのは、人造大理石、ステンレス、そして鋳物ホーローです。鋳物ホーローは汚れや湯垢が落としやすい上、表面がガラス質のためカビや湿気に強く、日頃のお手入れが簡単なのが魅力です。
まとめ
鋳物ホーローは、耐久性・保温性など様々な点で優れていることがおわかりいただけたのではないでしょうか。決して安い買い物とは言えませんが「いいものを長く使いたい」方向けの素材と言えます。新しい浴槽を購入する機会は人生において多くはないでしょう。ご自身の予算と相談しつつ最適な浴槽を探してみてください。