無添加住宅開発者
秋田憲司が物申す
Vol.2 接着剤の寿命とその毒性
皆さんは、現代の建築などで利用している接着剤がどんなものかご存知ですか?
プラスチックを有機溶剤というもので溶かしてドロドロにしたもの、これが化学接着剤です。
それを使って木を貼ると有機溶剤が揮発して元のプラスチックになります。
図に示したように、2枚の木の小さな穴にカギのようにプラスチックが挟まっているような状態です。
ただし、木と木に挟まれている有機溶剤が残ったままになっているので、その有機溶剤がゆっくり出てきて室内の空気を汚染することになるのです。
ここでいう有機溶剤とは、ベンゼン環を含んだ脂溶性物質のことで、わかりやすくいうとシンナーなどです。
私たちがシンナーをたくさん吸うと、それは脳を侵して萎縮させてしまいます。
今の新建材は、板という板は合板です。ドア、キッチン、洗面所、風呂・・・。
なにもかもプラスチックとプラスチックの接着剤を使って作られているのです。
構造材まで接着剤だらけの住宅メーカーもあります。
この接着剤に取り残された揮発性有機溶剤(シンナーなど)が少しずつ出てきて、これがシックハウスの原因の一部になったのです。
みなさんの家の中で、恐ろしいシンナー中毒が起こっているのです。
ところでみなさん、このプラスチックを30年以上丈夫なままで維持できると思われますか?そんなことは無理な話です。
木は湿気を吸ったり吐いたりして、膨張、収縮を繰り返しています。
こんな木どうしをプラスチックで引っ付けてしまうと、プラスチックがいくらがんばっても、劣化と共に木に引っ張られてパキッと割れてしまいます。
もうお解りでしょう。
家の寿命イコール接着剤の寿命なのです。ちなみに無添加住宅の接着剤は米のりを使用しています。
分子構造が米のりと木は同じような構造で、伸縮率もほとんど同じです。
しかも、米なので食べられるくらい安全です。