無添加住宅開発者
秋田憲司が物申す

Vol.6 今の住宅が30年持たない理由その1・壁が家の寿命を短くする

知ってますか?
新築しても10年経てば、外壁を補修しなければいけないのを!
え、10年で!?と思われるかもしれませんが、それも当然かもしれません。
家を売る方は、外壁は10年しか持ちませんなんて言いませんしね。
では、なぜ補修しないといけないのでしょう?
それはサイディング板を接合するシーリング(コーキング)が10年でダメになるからです。

なんだシーリングぐらいとあなどってはいけません。
そのまま放っておくとシールが破れて、そこから水が入って構造材が腐り、家の寿命があっと言う間に短くなってしまうのです。
しかも、10年で家の保証は切れているし、一般の住宅ならシーリングの補修費に150万円ぐらいはざらにかかってしまう。
シーリングに寿命が来ると、次に外壁のサッシまわりからも水が侵入してきます。
サッシは防水テープで施工されていますが、劣化した防水テープの交差する一点の隙間から、毛細管現象で壁体内に水が侵入するのです。

もう一つの問題は壁体内結露です。
今の住宅は高気密、高断熱で外と内の温度差が大きくなり、壁の中に結露が発生してしまいます。
外はサイディング、内はビニールクロス。これでは、通気性も無く湿気の逃げ場がないので、構造用合板が腐ってしまい、耐震強度も無くなってしまいます。
この対策としてできたのが通気工法ですが、逆に冷気や暖気を呼び込み壁と室内の温度差を大きくし、結露の発生を促すのではないか?
私にはどうしても通気工法=隙間風工法としか思えないのです。
これが私が考える寿命が30年と短命住宅になる理由の一つです。

一方、無添加住宅の壁は…

無添加住宅の外壁は漆喰と炭化コルクの組合せです。
サイディングのように継ぎ目がないのでシーリングは不要です。
漆喰は年月が経つほど元の硬い石灰岩にもどり強固になります。
炭化コルクは栄養が無いので腐ることもありません。
漆喰・炭化コルクとも通気性があるので、通気口法のような複雑な工法は必要ありません。
また、サッシ周りには、水を外に排出する独自の工法を採用しています。

サッシ周りの防水が保たれる画期的なシステムです。

現在のサッシまわり(窓まわり)の雨水進入防止はサッシと防水紙を粘着性のある防水テープで止水するのが通例です。
しかし、防水テープもいずれは劣化します。
また、防水テープの付着が十分でないと窓周りから雨漏りを起こすことがあります。
特に、庇の無い現代風の住まいならなおさらです。
そこで、私たちはサッシまわりから侵入する水を、外へ排出する画期的なシステム(サッシ用水切り)を開発しました。